noboribetsuのブログ

車中泊で気の向くまま諸国漫遊

50日目(7/05) 青森県三沢市へ

今朝の目覚めは、青森県・大間町の津軽海峡フェリーの大間フェリーターミナル

昨夜は、雨というより海からの強風で車が煽られ地震の様で寝づらかった。
でも朝は風も収まり静かになっていた。雨は変わらずだ。
天気予報によると前線が停滞して動かない様でこれからもずっとこんな天気ということなので少しずつでも進むしか無いと思っている。
海は大荒れ

今日の最初は、大間崎
このフェリーターミナルから直ぐ北に行った所。

本州最北端である。
大間崎の灯台は、半島にあるのでなく海に浮かんだ小島にあった。

豊国丸戦死者の慰霊碑が立っている。
表には、死者135名の名前が・・

裏側には終戦日間近を迎える前に死んでいった英霊に捧げるメッセージが・・・

今なおこの岫沖に船が眠っているようである。
石川啄木の碑もある・・・

今日は海も大荒れ。誰もいない。
大間崎からは南下していく。
むつ市 三沢市→六ケ所村→三沢市と下北半島東側を南下する。
この地方は、戊辰戦争後、旧幕府側であった会津藩が戦争責任でお国を没収され、元藩主が新たなフロンティアとして移り開拓に苦労した元原野である。明治以降に開拓された地方で元々、何も無い所なので、いろいろと他府県なら住民反対運動で盛り上がるような施設が多い。
国道を南下していると、まずは、原発PR館がある。見学しようかと思ったが、他で見たこともあるのでやめといた。
むつ湾を見に行こうかと、湾方向への表示があったので左折すると、いきなり「関係者以外立ち入禁止」の看板が・・・。港は公共施設なのでだれでも入れるはずなのに・・・。一般人には見せたくない物があるようだ。
道路脇によくある”テロ警戒中“ののぼり旗は見飽きて気にならないが、ここは本気度が違うようだ。つかまらないうちにUターンして戻る。
立待岬は戦時中重要な拠点だったので当時、一般の人は立ち入り禁止だったと立待岬の観光看板に書いてあった。ここは現代版立待岬か?
更に南下して、六ケ所村の国道を走っていて、海岸線を見てみたいと思い左に入る道を探すのだが、あったとしてもチェーンが張られており侵入禁止になっている。
カーナビでその方面のエリアを拡大してみると、海までかなりスペースがあり陸地である。その大きな土地のエリアに複数本の道が縦横に走っている。国道側から通じておらず中側だけで通じている。更に奇妙なのは縦横の道が先っちょで繋がっていない。魚の骨状の寸止まりの道である。
例の物の永久保存庫?
あまり近くに寄りたくないな。
進んでいくとまたまた左側にずっと続くフェンスの上に有刺鉄線、更にその下にはリング状に何重にも巻かれた有刺鉄線が・・・
延々と続く。

途中に入り口が・・・

そしてまた延々と続く。

かなりの厳戒態勢である。どこかの自衛隊駐屯地の柵とは大違い。
更に走ると今度は右手に自衛隊の対空砲射練習場がある。
そして三沢市に入る。
道の駅みさわに歴史資料館があり、見学する。

元々この地は、斗南藩領であったそうな。
その斗南藩の苦難の歴史が展示してあった。


展示館の天井にはこんな絵が。

これは、会津藩士がお国没収されて未開の地津軽半島へ新たなフロンティアを求め移っていく所を描かれている。
炎天下の中、道なき山を行き、風雪けぶる中、道なき砂浜を行き、未開の地を目指して落ち延びていくかつての会津藩の人たち。そして、新天地で苦難の末、土地の開拓。
まるで日本版ユダヤのシナイ半島めぐりの様。
この絵は会津若松観光したときの歴史資料館にもあった絵だ。
新たな土地では馬の放牧をしたそうな。
そして以後明治、大正、昭和の戦前まで、軍用馬の一大生産地としその地位を確立したそうな。
三沢のお年寄りが、地元の若者たちへ、先代の苦労を決して忘れるなよと諭しているようだ。
ここで昼食。
道の駅の食堂で斗南焼き定食。

キャベツと山崎ポークの炒めもの。アルコール燃料で下からあぶられている。
これで800円とは安いではないか。
他のメニューも安い。

道理で、平日というのにお客がいっぱい。作業着姿の人やビジネススーツを着たサラリーマン&ウーマンもいて観光客だけでなく一般の人も多い。
更に行くと青森県立三沢航空科学館がある。
ここには飛行機関連と科学(物理・科学・地学)関係の展示施設
外には実際に使用されていた飛行機が野ざらしで展示してある。
展示されている飛行機は、自衛隊の戦闘機もあるが、米国のF16戦闘機やP3対潜哨戒機が展示してある。


先っちょの角はレーザービーム光線が出るとかアンテナとかではないヨ。

ピート管というもので、スピードを計る装置。
尚、重要なのは最低スピードだそうです。なぜなら遅いと失速するからです。
最高スピードは重要ではないそうです。なぜなら空の上は制限時速がないからだそうです。
F104には晴れていたら操縦席に乗れるよ。今日はダメ。

こちらはP3

内部・・

操縦席にも入れるよ。計器類がいっぱい。

今日の様な雨の日は、雨漏りするので 傘差して操縦する必要があります。
計器類がいっぱい。

こちらは操縦席直ぐ後ろ・・

無線設備の様だ。
航空マニアならヨダレが出る程の展示内容である。
日本のもあるよ・・

正面から見ると威圧的

ブルーインパルスもあるよ

ヘリコプターもあるよ

操縦席

屋内にもメカメカした展示品がいっぱい
米国シアトルから日本まで途中停車なしの飛行した飛行機の模型

そのエンジン模型

BMW-9コピペの航研機の 水平V8 12気筒エンジン

アリソン社製J33ターボジェットエンジン

戦後初の国産輸送機YS-11も・・

プロペラエンジン

操縦席は・・・

モデルもいっぱい。

もうヨダレがダラダラですね。
ここには北海道ではいっぱいいたインバウンド様は見当たらない。
なぜかアメリカ人ぽい家族連れやカップルが複数見学に来ている。こんなへんぴな所になぜ?
と思っていたが帰りにカーナビで見ると直ぐ横に航空自衛隊基地があるだけではなく、米国海兵隊三沢基地が並んである。更に海兵隊側の方が大きいではないか。
なるほど道理で・・・
自衛隊の対空放射練習だけでは心もとないものですもの。さすが日本政府、最後の切り札は米海兵隊ですね。リスク管理は怠りない様です。
下北半島東岸はデリケートなエリアの様です。
本日の宿泊先は、道の駅とわだ

十和田湖のある十和田市にある道の駅。
割と道の駅としては設備の整っている良い駅である。地元の物産店も珍しく19時までやっている。ほとんどの所が18時で終わりなのに。この周辺はいくつもの町があるので道の駅も近場に複数あり、分散するのか大きい道の駅にもかかわらず車は少なく輸送トラックもいなくて静かで快適だ。
今夜は西日本が天候大荒れで避難勧告が出てるようだが、ここの道に駅は高い山は近くに無く丘陵地で、大きな川からも離れているので安心だ。雨はやんで静かな夜だ。
昨日の大間のフェリーターミナルと大違い。
経路 緑◯ → 茶◯

走行距離 195km